“ものがた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
物語83.3%
物堅12.5%
物固2.1%
2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
言葉ことばやさしく愛兒あいじ房々ふさ/″\せる頭髮かみのけたまのやうなるほゝをすりせて、餘念よねんもなく物語ものがたる、これが夫人ふじんめには、唯一ゆいいつなぐさみであらう。
「それじゃ今世紀のウェルテルさ。——なに石を上げて勘定をしろ? やに物堅ものがた性質たちだね。勘定しなくっても僕は負けてるからたしかだ」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いと加之そのうへ田舍ゐなか物固ものがたくして四十九日立ざる中は大精進だいしやうじんにて魚類ぎよるゐを食する事能はずされども半四郎は元來大酒にして又さかなは魚類を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
お浪は引止ひきとめ否々いや/\あの重四郎樣は兄樣のお師匠ししやうなれば此事父上の耳に入る時は元來もとより物固ものがたき父上ゆゑもし手荒てあらきことのありもせば兄樣に對し云ひわけなし又重四郎樣へもどくなり外に思案を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御者はかまちいこいて巻きたばこくゆらしつつ茶店のかかものがたりぬ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)