“待侘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まちわ87.5%
まちわぶ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
電報はくしの歯を引く如く東京に発せられた。一電は一電よりも急を告げて、帰朝を待侘まちわびる友人知己はその都度々々に胸を躍らした。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
何時来るかも知れないような春を待侘まちわび、身の行末を案じわずらうような異郷の旅ででもなければ、これほど父の愛を喚起よびおこす事もあるまいかと思われた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
【神の己を】かの敗徳の地を去りて神の許に歸るをうる日を待侘まちわぶる三人の翁
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)