“ひっぺ”の漢字の書き方と例文
語句割合
引剥100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と云って、二間ばしごを持ち出して新三郎のうちの裏窓の所へかけ、顫い顫いあがってお札を引剥ひっぺがしたひょうしに、足を踏みはずして畑の中へ転げ落ちた。
円朝の牡丹灯籠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「雲井の印紙を引剥ひっぺがして、張り付けて、筆で消印を押したお手際なんざあ、」
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ふすまに張ってあるたん冊まで引剥ひっぺがして了ったんですからネ……そういう中でも、豊世の物だけは、一品だって私が手を触れさせやしません……まあ、母親さんが居なくて、かえって好かった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)