“ひきむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引剥50.0%
引向50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとへにこの君を奉じて孤忠こちゆうを全うし、美と富との勝負を唯一戦に決して、紳士の憎きつらの皮を引剥ひきむかん、と手薬煉てぐすね引いて待ちかけたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
大地を蹴つて飛上がつたと見るや、平次の手は伸びて武士の面上から、サツと覆面を引剥ひきむいたのです。
ことば引向ひきむけられたやうに、三にんならんだ背後うしろひろつて、坂下さかしたから、うへまちへ、トづらりとると……坂上さかがみ今夜こんやはじめてみちとほるのではない。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
くび引向ひきむむねいだいて、血走ちばしつたきつかほを。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)