“引向(ひきむ)” の例文
言(ことば)に引向(ひきむ)けられたやうに、三人(にん)の並(なら)んだ背後(うしろ)を拾(ひろ)つて、坂下(さかした)から、上(うへ)の町(まち)へ、トづらりと視(み)ると……坂上(さかがみ)は今夜(こんや)はじめて此(こ)の路(みち)を通(とほ)るのではない。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
と首(くび)を引向(ひきむ)け胸(むね)に抱(いだ)いて、血走(ちばし)つた目(め)で屹(きつ)と其(そ)の顔(かほ)を。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)