“着込”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きこ50.0%
きごみ25.0%
きこみ12.5%
きご12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
せなかに大きな桔梗ききょうもんのついた夜具やぐをのっしりと着込きこんで鼠色ねずみいろふくろのようなはかまをどふっとはいておりました。そして大きな青いしま財布さいふを出して
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
舟が中流に出てから、庄司は持つてゐた十文目筒もんめづゝ、其外の人々は手鑓てやりを水中に投げた。それから川風の寒いのに、皆着込きごみいで、これも水中に投げた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
忍びの者として寸分すきのない、たしかにすおう染の手拭で顔をつつみ、ぴったりと身につく着込きこみを着て、筒袖、長い下げ緒の短い刀、丸ぐけの輪帯、半股引、わらじ。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
折角せつかく着込きごんでつた探檢服たんけんふくに、すこしもどろけずしてたくへと引揚ひきあげた。大學連中だいがくれんぢうみなとまみである。