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着込
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きこ
ふりがな文庫
“
着込
(
きこ
)” の例文
せなかに大きな
桔梗
(
ききょう
)
の
紋
(
もん
)
のついた
夜具
(
やぐ
)
をのっしりと
着込
(
きこ
)
んで
鼠色
(
ねずみいろ
)
の
袋
(
ふくろ
)
のような
袴
(
はかま
)
をどふっとはいておりました。そして大きな青い
縞
(
しま
)
の
財布
(
さいふ
)
を出して
紫紺染について
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
乱箱
(
みだればこ
)
に
畳
(
たた
)
んであった着物を無造作に
引摺出
(
ひきずりだ
)
して、上着だけ
引剥
(
ひっぱ
)
いで
着込
(
きこ
)
んだ
証拠
(
しょうこ
)
に、
襦袢
(
じゅばん
)
も羽織も
床
(
とこ
)
の
間
(
ま
)
を
辷
(
すべ
)
って、
坐蒲団
(
すわりぶとん
)
の
傍
(
わき
)
まで
散々
(
ちりぢり
)
のしだらなさ。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それから
戸棚
(
とだな
)
からくさりかたびらを出して、頭から顔から足のさきまでちゃんと
着込
(
きこ
)
んでしまいました。
カイロ団長
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
見るとそれは先ごろの
晩
(
ばん
)
の
倉庫
(
そうこ
)
の
屋根
(
やね
)
でした。倉庫の屋根は、赤いうわぐすりをかけた
瓦
(
かわら
)
を、まるで
鎧
(
よろい
)
のようにキラキラ
着込
(
きこ
)
んで、じろっとあたりを見まわしているのでした。
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
着
常用漢字
小3
部首:⽬
12画
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
“着込”で始まる語句
着込帯刀
着込野袴