“赤剥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかは42.9%
あかむ42.9%
あかはげ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
向ふに小さな赤剥あかはげの丘がありました。狐はその下の円い穴にはひらうとしてくるっと一つまはりました。
土神と狐 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
茄子畑なすばたけがあると思えば、すぐ隣に豌豆えんどうの畑があった。西洋種のうりの膚が緑葉のうろこの間から赤剥あかむけになってのぞいていた。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
牙と舌を剥出むきだして、犬ですね、ちんつらの長い洋犬などならまだしも、尻尾を捲上まきあげて、耳の押立おったった、痩せて赤剥あかはげだらけなのがあえぎながら掻食かっくらう、と云っただけでも浅ましさが——ああ、そうだ。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)