“あかはげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アカハゲ
語句割合
赭禿40.0%
赤兀20.0%
赤剥20.0%
赤禿20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狭き谷の麦圃に沿ひ、北行ほくかうやゝ久しく、西日まばしく馬影ばえいなゝめに落つる頃、路の左にそびえ起る一千尺ばかりの山を見る。中腹石屏せきびやうを立てたる如き山骨さんこつあらはれ、赭禿あかはげの山頂に小き建物あり。
切明けあり、岩石露出登攀かえって困難ならず。十時四十五分、赤谷山頂上着。正面南に劒岳の豪壮なる山容を仰ぐ。昼食後、午後十二時五十分、出発。二時、白萩山と赤兀あかはげとの鞍部。や大なる池あり。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
牙と舌を剥出むきだして、犬ですね、ちんつらの長い洋犬などならまだしも、尻尾を捲上まきあげて、耳の押立おったった、痩せて赤剥あかはげだらけなのがあえぎながら掻食かっくらう、と云っただけでも浅ましさが——ああ、そうだ。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
黄金色こがねいろに藻の花の咲く入江いりえを出ると、広々とした沼のおも、絶えて久しい赤禿あかはげの駒が岳が忽眼前におどり出た。東の肩からあるか無いかのけぶり立上のぼって居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)