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剥
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と
ふりがな文庫
“
剥
(
と
)” の例文
權「
先刻
(
さっき
)
箱の棧が
剥
(
と
)
れたから、どうか
繕
(
つくろ
)
ってくんろてえから、糊をもって
私
(
わし
)
が繕ろうと思って、皿の傍へ
参
(
めえ
)
ったのが事の始まりでごぜえます」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
少しは
頭脳
(
あたま
)
がはっきりし、悲しみも
剥
(
と
)
れて行ったが、
請地
(
うけじ
)
ではもう早起きの父が起きている時分だなぞと考えてみたりした。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
それに漆喰が
剥
(
と
)
れて、すべて丸身をもった形で、風の
辷
(
すべ
)
りがよく、当りが強くなかったためでもありましょうが、この大仏が出来てから間もなく
幕末維新懐古談:64 大仏の末路のあわれなはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
千「あれはお箱の蓋の棧が
剥
(
と
)
れましたから、
米搗
(
こめつき
)
の
權六
(
ごんろく
)
殿へ頼みまして、
急拵
(
きゅうごしら
)
えに
竹篦
(
たけべら
)
を削って打ってくれましたの」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
千「はい、只今申上げます通り、あのお道具の箱の棧が
剥
(
と
)
れましたから、打附けて貰おうと存じますと、米搗の權六が
己
(
おれ
)
が附けて遣ろうと申して附けてくれましたので」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
剥
部首:⼑
10画
“剥”を含む語句
引剥
皮剥
追剥
剥取
擦剥
赤剥
逆剥
生剥
剥落
剥出
剥奪
摺剥
剥啄
落剥
剥製
剥身
臭剥
剥脱
剥離
剥繰
...