)” の例文
權「先刻さっき箱の棧がれたから、どうかつくろってくんろてえから、糊をもってわしが繕ろうと思って、皿の傍へめえったのが事の始まりでごぜえます」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
少しは頭脳あたまがはっきりし、悲しみもれて行ったが、請地うけじではもう早起きの父が起きている時分だなぞと考えてみたりした。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それに漆喰がれて、すべて丸身をもった形で、風のすべりがよく、当りが強くなかったためでもありましょうが、この大仏が出来てから間もなく
千「あれはお箱の蓋の棧がれましたから、米搗こめつき權六ごんろく殿へ頼みまして、急拵きゅうごしらえに竹篦たけべらを削って打ってくれましたの」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
千「はい、只今申上げます通り、あのお道具の箱の棧がれましたから、打附けて貰おうと存じますと、米搗の權六がおれが附けて遣ろうと申して附けてくれましたので」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)