“大疵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおきず71.4%
おほきず14.3%
たいし14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二、三か所も打たれた天窓あたま大疵おおきずからは血が流れ出て、さすがの牛行司も半死半生の目にあわされた。村のものは急を聞いて現場へ駆けつけた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
取しなり或時腕首うでくび大疵おほきずうけ其後働く事かなはず彼是する中四十歳餘りにもなりしかば元祿の頃大坂を追拂おひはらはれてより十五六年も過たるゆゑ最早氣遣ひも有まじと思ひ勘兵衞かんべゑと名をかへ東堀ひがしぼり住居すまひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
遂に「見送るや酔のさめたる舟の月」という句が出来たのである。誠に振わぬ句であるけれど、その代り大疵たいしもないように思うて、これに極めた。
句合の月 (新字新仮名) / 正岡子規(著)