“おほきず”の漢字の書き方と例文
語句割合
大疵100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
取しなり或時腕首うでくび大疵おほきずうけ其後働く事かなはず彼是する中四十歳餘りにもなりしかば元祿の頃大坂を追拂おひはらはれてより十五六年も過たるゆゑ最早氣遣ひも有まじと思ひ勘兵衞かんべゑと名をかへ東堀ひがしぼり住居すまひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
目掛けて追來おひきたうしろより大袈裟げさに切り付申候是によりて嘉川家の者ども散々さん/″\に逃退きやうやく喧嘩も鎭り屋敷へ歸りし後此事内濟ないさいにて相濟あひすみたり然れ共私し儀首筋よりけて大疵おほきずあるに付其時より異名を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
れ兩人并に町役人共下られける斯樣に嚴敷申渡されしは何故なにゆゑと云ふに勘兵衞は大兵だいひやうにして色黒くまなこ大きくひたひより口へ掛て大疵おほきずあと一ヶ所又小鬢こびんはづれより目尻に疵痕きずあと二ヶ所有り至つて惡相あくさうなれば奉公人の欠落かけおち合點がてんゆかずと思はれ斯は申されしなり夫より勘兵衞は早速さつそく彦兵衞方へゆき勿々なか/\三日の中に三十兩の品は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)