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剥
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はげ
ふりがな文庫
“
剥
(
はげ
)” の例文
しかし万国博覧会も例の日本人の
空景気
(
からげいき
)
で金がない処からおじゃんになり、従って鮫ヶ橋も今日なお取払われず、
西念寺
(
さいねんじ
)
の急な坂下に依然として
剥
(
はげ
)
ちょろのブリキ屋根を並べている。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
瓦斯
(
ガス
)
の火
急
(
せは
)
し
気
(
げ
)
に燃ゆる下に寄り
集
(
つど
)
ふたる配達夫の十四五名、若きあり、中年あり、
稍々
(
やゝ
)
老境に近づきたるあり、
剥
(
はげ
)
たる
飛白
(
かすり
)
に繩の様なる角帯せるもの何がし学校の記章打つたる帽子
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
彼岸
(
かのきし
)
の人と聞くつらさ、何年の苦労一トつは国の
為
(
ため
)
なれど、一トつは
色紙
(
しきし
)
のあたった
小袖
(
こそで
)
着て、
塗
(
ぬり
)
の
剥
(
はげ
)
た大小さした見所もなき我を思い込んで女の
捨難
(
すてがた
)
き
外見
(
みえ
)
を捨て、
譏
(
そしり
)
を
関
(
かま
)
わず
危
(
あやう
)
きを
厭
(
いと
)
わず
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
戻って柳橋の袂を
往復
(
ゆきかえ
)
りして、
淡紅色
(
ももいろ
)
の
洋脂
(
ぺんき
)
が錆に
剥
(
はげ
)
た鉄欄の間から、今宵は神田川へ繋り船の
妻
(
かみ
)
さんが、桶を
舷
(
ふなばた
)
へ載せて米を磨いで居る背中に、
四歳
(
よっつ
)
ばかりの
小児
(
こども
)
が負われながら
仰反
(
のけぞ
)
って居るのを
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
剥
部首:⼑
10画
“剥”を含む語句
引剥
皮剥
追剥
剥取
擦剥
赤剥
逆剥
生剥
剥落
剥出
剥奪
摺剥
剥啄
落剥
剥製
剥身
臭剥
剥脱
剥離
剥繰
...