“ぺ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
63.6%
36.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眼がめてから、サルーンに入って亜米利加の絵入りの雑誌をがして見た。そばには日本の雑誌も五六冊片寄せてあった。いずれも佐治文庫さじぶんこと云う判が押してある。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
命が惜しくねえのはどうでもいいが、乃公おれは今度ちっともいいことはねえ。正直のところ、引ッがした著物まで、赤眼の阿義あぎにやってしまった。まあそれも仕方がねえや。
(新字新仮名) / 魯迅(著)
いたちの最後ッと云うのも恐らくこんな臭さであろうが、全くそれは執拗しつようにおいで、一旦いったん鼻の先へこびり着いたら、いても洗っても、シャボンでゴシゴシこすっても
猫と庄造と二人のおんな (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
嘘の末路だ。三郎は嘘の最後っの我慢できぬ悪臭をかいだような気がした。
ロマネスク (新字新仮名) / 太宰治(著)