“山茶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つばき25.0%
さんさ25.0%
さんちゃ25.0%
やまちゃ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刑部左衛門最早矢尽きたりというて弓を抛り出すと、鐘を脱ぎ捨て飛び懸るを残る一筋で射殪いたおした。この妖怪いつ山茶つばきの木製の槌と、三足の鶏を使うたと。
しかるに右の山茶花さんさか山茶さんさは元来ツバキの漢名であるからこれをサザンカに適用するのは全く誤りである。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
ツバキは支那にもあって同国ではこれを山茶さんちゃと称する。それはその嫩葉を茶として飲む事が出来るからそういうとの事であるが、日本ではそんな事は一向にしない。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
たいなくとも玉味噌たまみその豆腐汁、心同志どし安らかに団坐まどいして食ううまさ、あるい山茶やまちゃ一時いっとき出花でばなに、長き夜の徒然つれづれを慰めて囲いぐりの、皮むいてやる一顆いっかのなさけ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)