“さんさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三叉72.7%
三下9.1%
山茶9.1%
算砂9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
復一の船が海水浴場のある対岸の平沙の鼻に近づくと湖は三叉さんさの方向に展開しているのが眺め渡された。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
こう言うと三下さんさがりの騒ぎ唄や、七段目の茶屋場で使うような踊り地の合方を、華やかに下座が弾き出す。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
しかるに右の山茶花さんさか山茶さんさは元来ツバキの漢名であるからこれをサザンカに適用するのは全く誤りである。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
「考えてみれば徳川の天下、ひっくり返すのもいいけれど、しかしおれには算砂さんさ以来の、名人の棋譜きふを一人残らず、頭へ入れた方がいいのだがなあ」
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)