“みくだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
見下75.0%
三下7.7%
見貶5.8%
三行1.9%
御降1.9%
看下1.9%
1.9%
蔑視1.9%
見降1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはどうも自分を見下みくだしている微笑のように思われて、その見下されるのが自分の当然受くべき罰のように思われたからである。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
了簡一つでは今のお内儀さんに三下みくだり半をも遣られるのだけれど、お前は氣位が高いから源さんと一處ひとつにならうとは思ふまい、夫だもの猶の事呼ぶ分に子細があるものか
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
余は小径こみちを山中に求むる時は余の地理天文に達しるが故に樵夫しょうふの指揮を見貶みくださざるなり、余の国と国人とに関して余が外国人の説をことごとく容れざるは必しも余の傲慢なるが故にあらざるなり
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
合せて読んでみると、三行みくだはんである。日附は十月五日とある。昨日である。お槙が酔っ払って、土蔵の中へあばれこんだというわけが、これで分ったようである。
「では院宣の御降みくだしはあるのだな」
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
事実によって教えられた経験の眼を以て書籍を看下みくださんとする双方のやり方が根本よりして違っておるのである。
我輩の智識吸収法 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
とのっけからみくだしていた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
然るに昇は何の道理も無く何の理由も無く、あたかも人をはずかしめる特権でももっているように、文三を土芥どかいの如くに蔑視みくだして、犬猫の如くに待遇とりあつかッて、あまつさえ叔母やお勢の居る前で嘲笑ちょうしょうした、侮辱した。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ひとを見降みくだすのも好い加減にしろ——などゝ酒の勢ひで喚いたが、誰も怖がりもせず、却つてその素振りが一同の笑ひの種になるだけだつた。
サクラの花びら (新字旧仮名) / 牧野信一(著)