“見降”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みおろ66.7%
みくだ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
参木は秋蘭の隣室で眼をさました。彼は煙草を吸いながら窓から下を見降みおろした。朝日を受けた街角では、小鳥を入れた象牙の鳥籠が両側の屋根の上まで積っていた。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
或る日の夕暮、彼は露台バルコオンへ昇って暮れて行く下の海を見降みおろしながら考えた。
花園の思想 (新字新仮名) / 横光利一(著)
ひとを見降みくだすのも好い加減にしろ——などゝ酒の勢ひで喚いたが、誰も怖がりもせず、却つてその素振りが一同の笑ひの種になるだけだつた。
サクラの花びら (新字旧仮名) / 牧野信一(著)