見降みおろ)” の例文
参木は秋蘭の隣室で眼をさました。彼は煙草を吸いながら窓から下を見降みおろした。朝日を受けた街角では、小鳥を入れた象牙の鳥籠が両側の屋根の上まで積っていた。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
或る日の夕暮、彼は露台バルコオンへ昇って暮れて行く下の海を見降みおろしながら考えた。
花園の思想 (新字新仮名) / 横光利一(著)