“御降”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おさが50.0%
おふ25.0%
みくだ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は少時しばらく下つてゐたのち、両手の痛みに堪へ兼たのか、とうとう大声に泣き始めた。して見れば御降おさがりの記憶の中にも、幼いながら嫉妬しつとなぞと云ふ娑婆しやば界の苦労はあつたのである。
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「はあい。まことに山の中で……旦那あ、とうげ御降おふられなさって、さぞ御困りでござんしたろ」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「では院宣の御降みくだしはあるのだな」
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)