“おふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オフ
語句割合
16.7%
御老16.7%
16.7%
8.3%
御布8.3%
御觸8.3%
御践8.3%
御降8.3%
麻生8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
九三おもなきことのいはでみなんも、九四いづれの神になき名おふすらんかし。
「おやそうさん、しばらく御目にからないうちに、大変御老おふけなすった事」という一句であった。御米はそのおり始めて叔父夫婦に紹介された。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いまだこの事を知らざりし折、庭の中にいささかこの花をおふし立てしが、其紅の色の濃からぬを訝しみつゝ朝な夕な疑ひの眼を張りて打まもりたりしをかしさ、今に忘れず。
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
こひ一人ひとりやすかりける、何事なにごとはじおもはじ、おふせられてもたまはるなとて、あかつきつきかげわかちしが、これよりひめ如何いかりけん、さてさとし如何いかりけん
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
なにごとぞくまでやさしき孝行かう/\のこヽろにす、父君ちヽぎみ母君はヽぎみ苦勞くらうたねよめいりの相談さうだんかけたまふごとに、わがまヽながらわたく一生いつしやうひとりみのねがひあり、おふせにそむくはつみふかけれど
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
七斤ねえさん、もういいよ。人は神様でないから、誰だって未来のことは分りません。あの時お前は何とも言わないのは、辮子が無くとも好かったんじゃないか。ましてお役所の旦那はいまだに御布おふれを
風波 (新字新仮名) / 魯迅(著)
「忘れちやいけませんよ。近頃御府内にチヨイチヨイ贋金にせがねが現はれるんで、その犯人を擧げた者には、大層な御褒美を下さるといふ御觸おふれぢやありませんか」
一つは国の歴史、皇宗皇祖、即ち天壌無窮の神勅に依って万世一系の帝位をここに御践おふみになる所の儀式である。これは古い国体——国の歴史に導かれておる。
吾人の文明運動 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
「はあい。まことに山の中で……旦那あ、とうげ御降おふられなさって、さぞ御困りでござんしたろ」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
夏引きの麻生おふあさを績むように、そして、もっと日ざらしよく、細くこまやかに——。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)