おふ)” の例文
徊歴くわいれき肥後國ひごのくに熊本の城下じやうかに到りぬこゝは名におふ五十四萬石なる細川家ほそかはけの城下なれば他所とはかは繁昌はんじやうの地なり寶澤は既に路用ろよう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
九三おもなきことのいはでみなんも、九四いづれの神になき名おふすらんかし。
あきなひ未だ東西も知らぬ土地なれども櫛笄簪くしかうがひ脊負せおひ歩行あるくに名におふ大都會なれば日本一のまづしき人もあればまたならびなき金滿家かねもちもありて大名も棒手振ぼうてぶり押並おしならんで歩行あるく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
立出て其夜大津おほつに泊り翌日は未明みめいより立て名にしおふ近江あふみ八景を眺めつゝ行程に其以前大津を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)