“見貶”の読み方と例文
読み方割合
みくだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
絵を描くことを、ペンキ屋が看板を描くのと同じ位に卑しく見貶みくだしてゐる父の心が悲しかつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
余は小径こみちを山中に求むる時は余の地理天文に達しるが故に樵夫しょうふの指揮を見貶みくださざるなり、余の国と国人とに関して余が外国人の説をことごとく容れざるは必しも余の傲慢なるが故にあらざるなり
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
芸術と云ったようなものに、粟粒あわつぶほどの理解も持っていない父が悲しかった。絵を描くことを、ペンキ屋が看板を描くのと同じ位にいやしく見貶みくだしている父の心が悲しかった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)