“水撒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずまき62.5%
みずま37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして自分が水をったので庭の草木の勢いが善くなって生々いきいきとして来る様子を見ると、また明日あした水撒みずまきをしてやろうとおもうのさ。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ひまさえあればその事のほかに余念もなく、ある時は運動がてら、水撒みずまきなども気散きさんじなるべしとて、自ら水をにない来りて、せつに運動を勧めしこともありき。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
そこで思いついた水撒みずまきだあね。この大銀杏は、誰も知ってるとおり熊本城の名物じゃで、ひとが皆、惜しがっているにちがいない。
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夏の長い日もようやく暮れて、家々の水撒みずまきもひと通り済んで、町の灯がまばらにきらめいてくると、子供たちは細い筒の花火を持ち出して往来に出る。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)