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水撒
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みずまき
ふりがな文庫
“
水撒
(
みずまき
)” の例文
そして自分が水を
与
(
や
)
ったので庭の草木の勢いが善くなって
生々
(
いきいき
)
として来る様子を見ると、また
明日
(
あした
)
も
水撒
(
みずまき
)
をしてやろうとおもうのさ。
太郎坊
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
暇
(
ひま
)
さえあればその事の
外
(
ほか
)
に余念もなく、ある時は運動がてら、
水撒
(
みずまき
)
なども
気散
(
きさん
)
じなるべしとて、自ら水を
荷
(
にな
)
い来りて、
切
(
せつ
)
に運動を勧めしこともありき。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
熊吉
(
くまきち
)
という
水撒
(
みずまき
)
人夫がありました。お役所の紋のついた青い水撒車を
引張
(
ひっぱ
)
って、毎日半蔵門の方から永田町へかけて、水を撒いて歩くのが、熊さんの仕事でした。
日輪草:日輪草は何故枯れたか
(新字新仮名)
/
竹久夢二
(著)
おもいおもいに露店を
列
(
なら
)
べて
賑
(
にぎ
)
わしく、生活のために社会と戦う人の右へ走り左へ
馳
(
は
)
せて、さなきだに熱き日のいよいよ熱く苦しく覚うる頃となれば、
水撒
(
みずまき
)
人足
(
にんそく
)
の車の行すぎたる跡より
銀座の朝
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
半蔵御門
(
はんぞうごもん
)
より
外桜田
(
そとさくらだ
)
の堀あるいはまた
日比谷
(
ひびや
)
馬場先
(
ばばさき
)
和田倉
(
わだくら
)
御門外
(
ごもんそと
)
へかけての
堀端
(
ほりばた
)
には一斉に柳が
植
(
うわ
)
っていて処々に
水撒
(
みずまき
)
の車が片寄せてある。この柳は恐らく明治になってから植えたものであろう。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
撒
漢検準1級
部首:⼿
15画
“水撒”で始まる語句
水撒夫
水撒車