“しひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シヒ
語句割合
40.7%
35.2%
此彼5.6%
私費3.7%
3.7%
志斐1.9%
佽飛1.9%
指臂1.9%
旨否1.9%
死被1.9%
1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ラルフ・コンノルのスカイ・パイロツトのやうなものまで積み上げて、この窒素の多い空気の中から、しひても酸性の呼吸をつかうとした。
亡びゆく森 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
枳殼垣の外にはしひの樹が二三本、それは近所の洗濯物の干場に利用されてあります。表へ廻ると、直助とお辰はけろりとして迎へました。
此彼しひ遠く離れて精神を局外に置き遠方より視察するに非ざれば、他の真情を判断して交際を保つこと能わざるべし。
学者安心論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
うとも/\。こんな大雨の日に晴れると言えば嘘に相違ない。その嘘も官費でく。僕達も嘘を吐かないことはないが、私費しひで吐くんだから、他人ひとに迷惑をかけない。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
一三 租税を薄くして民をゆたかにするは、即ち國力を養成する也。故に國家多端にして財用の足らざるを苦むとも、租税の定制を確守し、上を損じて下をしひたげぬもの也。能く古今の事跡を見よ。
遺訓 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
いなといへどふる志斐しひのがひがたりこのごろかずてわれひにけり 〔巻三・二三六〕 持統天皇
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
いなといへど語れ語れとらせこそ志斐しひいはまを強語しひがたりる 〔巻三・二三七〕 志斐嫗
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
支那で古く蛟と呼んだは『呂覧』に、佽飛しひ宝剣を得て江を渉る時二蛟その船をはさめぐったので、飛江に入って蛟を刺し殺す。
小僧行基及びその徒弟等、街衢がいくにて妄りに罪禍を説き、朋党を構えて指臂しひ焚剥ふんぱくせしめ、諸家を歴訪仮説して強いて余物を乞い、聖道を詐称し百姓ひゃくせいを妖惑する。ために道俗擾乱じょうらんし四民は業を棄てる。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
なお無智の小児が物の旨否しひを知りて醜美を弁せざるが如し。
教育の目的 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
まくれ拡がった死被しひ
原爆詩集 (新字新仮名) / 峠三吉(著)
陰極線のしひあかり
〔ながれたり〕 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)