“あなが”の漢字の書き方と例文
カタカナ:アナガ
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
沼南の清貧咄はあながち貧乏をてらうためでもまた借金を申込まれる防禦ぼうぎょ線を張るためでもなかったが、場合にると聴者ききてに悪感を抱かせた。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
あながちにいなみもせず千代は私の杯を受取る。無地の大きなもので父にも私にも大の氣に入りの杯である。お兼はそれになみ/\といだ。
姉妹 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
十六人の子を挙げし十人の妻妾、二人より多くを産みし者なかりしは、深き仔細ありぬるにや。あながち偶然の事のみにあらざるべし。
大久保湖州 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)