しひ)” の例文
私の勇氣は、くじけていつた。いつものしひたげられた氣持や懷疑心や孤獨な憂鬱いううつが、くづれゆく憤激の餘燼よじんに、めと落ちかゝつた。みんなは、私が惡いと云ふ。多分、さうかも知れない。
一三 租税を薄くして民をゆたかにするは、即ち國力を養成する也。故に國家多端にして財用の足らざるを苦むとも、租税の定制を確守し、上を損じて下をしひたげぬもの也。能く古今の事跡を見よ。
遺訓 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)