“自虐”の読み方と例文
読み方割合
じぎゃく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんな光景を立ち去らずにあくまで見て胸を痛めているのは、彼には近頃自虐じぎゃくめいた習慣になっていた。惻隠そくいんの情もじかに胸に落ちこむのだ。以前はちらと見て、通り過ぎていた。
馬地獄 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
一種の自虐じぎゃくだが、当人には、人の窺い知れない自悦じえつもある。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自虐じぎゃくめいたいやな気持で楽天地から出てきたとたん、思いがけなくぱったり紀代子に出くわしてしまった。変な好奇心からミイラなどを見てきたのを見抜かれたとみるみるあかくなった。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)