“虐殺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎゃくさつ53.8%
なぶりごろし15.4%
ぎやくさつ15.4%
なぶりごろ7.7%
ノサレ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大隅は話し半ばに怪しき方法によって河村を虐殺ぎゃくさつした者のあるのを悟り、奮然として、門番の小屋から外に飛びだした。岩蔵に違いない!
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
お村が虐殺なぶりごろしに遭ひしより、七々日なゝなぬかにあたる夜半よはなりき。お春はかはや起出おきいでつ、かへりには寝惚ねぼけたる眼の戸惑とまどひして、かの血天井の部屋へりにき。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
第六囘だいろくくわいいたりてはじめて、殺人さつじん大罪だいざいなるかいなかの疑問ぎもん飮食店いんしよくてん談柄だんぺいより引起ひきおこし、つい一刹那いつせつなうかいださしめて、この大學生だいがくせいなんあだもなき高利貸こうりかし虐殺ぎやくさつするにいたる。だいくわいその綿密めんみつなる記事きじなり。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
が、いかな事にも、心を鬼に、爪をわしに、狼のきば噛鳴かみならしても、森でうしの時参詣まいりなればまだしも、あらたかな拝殿で、巫女みこの美女を虐殺なぶりごろしにするようで、笑靨えくぼに指も触れないで、冷汗を流しました。
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
密航者インチキか、懶怠者ヤクザか、喧嘩狂アマサレか、それとも虐殺ノサレ覚悟の賭博カスリ専門か、海賊間者クチビぐらいの連中にまっているのに、この二人に限ってソンナ態度がミジンもない。
幽霊と推進機 (新字新仮名) / 夢野久作(著)