“なぶりごろし”の漢字の書き方と例文
語句割合
虐殺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お村が虐殺なぶりごろしに遭ひしより、七々日なゝなぬかにあたる夜半よはなりき。お春はかはや起出おきいでつ、かへりには寝惚ねぼけたる眼の戸惑とまどひして、かの血天井の部屋へりにき。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
虐殺なぶりごろしにされようとする女が書きました。どうぞ、このの内から助け出して下さいまし。……書様の乱れたる字の形の崩れたる、筆にて運びし物にはあらじ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
虐殺なぶりごろしにして腹癒はらいせして、そうして下枝のそばに高田の死骸をたおして置く。の、そうすれば誰が目にも、高田が下枝を殺して、自殺をしたと見えるというものだ。何と可い工夫であろうが。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
殺されるのはなかなか一通りの苦しみじゃないぜ、それもこう一思いに殺ればまだしもだが、いざお前を殺すという時には、これ迄の腹癒はらいせに、かねても言い聞かした通り、虐殺なぶりごろしにしてやるのだ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)