“虐遇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎゃくぐう40.0%
さいな20.0%
しひたげ20.0%
なやみ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山奥の児童こどもにも似合わないかしこいことを考え出して、既にかつてえられぬ虐遇ぎゃくぐうこうむった時、夢中になって走り出したのである。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それにしても、紙帳に近寄る男は斬り、紙帳に近寄る女は虐遇さいなむという、この左門の残忍性は、何から来ているのであろう?
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
永い間あれほどの苦労の種だった船長は、もうしき者虐遇しひたげめる処(註三三)へ行ってしまった。
私は、これだけの虐遇なやみ迫害くるしみに会いながら、なおも神様の禁責いましめを恐れている私たちのまごころを、この瓶に封じこめて、海に投げ込もうと思っているのです。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)