トップ
>
盲
>
つぶ
ふりがな文庫
“
盲
(
つぶ
)” の例文
この十蔵が事は
貴嬢
(
きみ
)
も知りたもうまじ、かれの片目は
奸
(
よこしま
)
なる妻が投げ付けし
火箸
(
ひばし
)
の傷にて
盲
(
つぶ
)
れ、間もなく妻は狂犬にかまれて
亡
(
う
)
せぬ。
おとずれ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
老爺は六尺に近い大男で、此
年齡
(
とし
)
になつても腰も屈らず、無病息災、
頭顱
(
あたま
)
が美事に禿げてゐて、赤銅色の顏に、左の眼が
盲
(
つぶ
)
れてゐた。
散文詩
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
中年
(
ちゅうねん
)
から
風眼
(
ふうがん
)
を
病
(
わず
)
らッて、
盲
(
つぶ
)
れたんだそうだが、別に貧乏というほどでもないのに、舟を
漕
(
こ
)
がんと
飯
(
めし
)
が
旨
(
うま
)
くないという
変物
(
へんぶつ
)
で、
疲曳
(
よぼよぼ
)
の
盲目
(
めくら
)
で
在
(
い
)
ながら、つまり
洒落
(
しゃれ
)
半分に
渡
(
わたし
)
をやッていたのさ。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
川水牛角なきを
異
(
あや
)
しみ訳を聞いて貰い泣きしてその水
鹹
(
から
)
くなる、
杜鵑
(
ほととぎす
)
来り訳を聞き悲しみの余り眼を
盲
(
つぶ
)
し商店に止まって哭き、店主貰い泣きして失心す、ところへ王の婢来り
鬱金
(
うこん
)
を求めると胡椒
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
庄「いや眼は
盲
(
つぶ
)
れても宜しい、お前さんの薬はもう呑まないよ」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
盲
常用漢字
中学
部首:⽬
8画
“盲”を含む語句
盲目
盲人
明盲
文盲
盲者
目盲
盲女
盲滅法
盲目滅法
俄盲目
盲探
盲目的
色盲
盲唖
盲信
盲暦
膏盲
盲御前
盲目突
盲昧
...