“嫉妬深”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しつとぶか42.9%
しっとぶか28.6%
しっとふか14.3%
りんきぶか14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奥様はまた奥様で、彼様あゝいふ性質の女だから、人並勝れて嫉妬深しつとぶかいと来て居る。娘はもう悲いやら恐しいやらで、夜も碌々眠られないと言ふ。あきれたねえ、我輩もこの話を聞いた時は。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
嫉妬深しっとぶかい私には、その桂子外泊という一事が、前の三日外泊と相まって、いちばん胸にこたえた。
野狐 (新字新仮名) / 田中英光(著)
左膳の娘はななる者が、奥向おくむきへ御奉公中、せん殿様のお手が付き懐妊の身となりしが、其の頃お上通かみどおりのお腹様はらさま嫉妬深しっとふかく、お花をにくみ、ついとがなき左膳親子は放逐ほうちく仰付おおせつけられ
てよ! あのまどからるゝ光明あかりは? あれは、東方ひがし、なればヂュリエットは太陽たいやうぢゃ!……あゝ、のぼれ、うるはしい太陽たいやうよ、そして嫉妬深りんきぶかつきころせ、彼奴あいつ腰元こしもとそもじはううつくしいのをくやしがって