“妬忌”の読み方と例文
読み方割合
とき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
七出というのは、子無きが一、淫佚いんいつが二、舅姑きゅうこつかえざるが三、口舌くぜつ多きが四、盗窃が五、妬忌ときが六、悪疾あくしつが七である。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
理財にもけ、落合にある病院などもうまくやり、理知と世才に事欠くように見えなかったが、内実は、悪念のさかんな、妬忌ときと復讐の念の強い、妙にげた陰鬱な性情らしく
予言 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
柏軒が春を納れたのは、俊のこひに従つたのだと伝へられてゐる。推するに女丈夫にして妬忌ときの念のなかつた俊は、四人の子を生んだ後、身の漸く疲顇ひすゐするを憂へて此請をなしたのであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)