“妬心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
としん80.0%
ねたみごころ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
触れるやいな、火花を散らす女の妬心としんのあたりに見て、かれの臆病な悪魔的な考えはおそれた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この娘! この娘! この娘なんだ! どうしてくれようとちらと横眼で見ると恋と妬心としんに先を急ぐ弥生は、同伴つれのお藤が何者であろうといっさい頓着とんじゃくないもののように
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
路考を贔屓にする若い女はみな自分の仇だというような気になって理窟に合わぬ妬心ねたみごころから、こんなことを始めたものと思われる。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
然れども婦人の心正しく行儀よくして妬心ねたみごころなくば、去ずとも同姓の子を養ふべし。或はてかけに子あらば妻に子なくとも去に及ばず。三には淫乱なれば去る。四には悋気りんき深ければ去る。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)