さう)” の例文
百合と薔薇ばらとを取りかへて部屋へやくらさをわすれてゐると、次ぎにはおいらんさうが白と桃色もゝいろくものやうに、庭の全面ぜんめんみだれた。
美しい家 (新字旧仮名) / 横光利一(著)
ならばッぱくなるし——カミツレさうならばにがくするし——トつて——トつて砂糖さたうやなどでは子供こどもあまやかしてしまうし。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
寝られぬままに夢然かたりていふ。そもそも大師の四〇神化じんくわさう木も四一れいひらきて、四二八百やほとせあまりの今にいたりて、四三いよよあらたに、いよよたふとし。
おつたは垣根かきねうてうしろはやしそばから田圃たんぼた。道端みちばたたけこずゑには何處どこまでもうて一ぱいかゝらねばむまいとするどくなせんにんさうがくつきりとしろほこつてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
くじやくさうなどから、ヒヤシンス、アネモネ、チウリツプ、シクラメン、スヰートピイ。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わがゆめはおいらんさうの香のごとし雨ふれば濡れ風吹けばちる
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
さうぎやうだ、それ位の違ひはあるだらうよ」
あの温室にさくふうりんさうのくびのやうに。
藍色の蟇 (新字旧仮名) / 大手拓次(著)
びつくりさうにも小鳥こどりにも
どんたく:絵入り小唄集 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
ゆふかげさう
極楽とんぼ (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
小稿せうかう……まだ持出もちだしのかず、かまちをすぐの小間こまで……こゝをさうするとき……
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ロンドンさうの花見れば
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
心のひまはりさう
藍色の蟇 (新字旧仮名) / 大手拓次(著)
まぼろしさう
雨情民謡百篇 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)