“艙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くら33.3%
さう16.7%
そう16.7%
ふなぐら16.7%
ハツチ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「子供の癖に貨物船のくらの中にかくれて行こうなんて、もし見付かったら、香港ホンコンどころか日本へ逆戻りだよ」
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
「二番さう、三番艙浸水。総員ポンプへ!」
怪艦ウルフ号 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
そうの外は見渡す限り、茫々とした月夜つきよの水ばかりだ。その時の寂しさは話した所が、天下にわかるものは一人もあるまい。
奇遇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
おとならはむしろうらやましそうに見物していた。……T氏とふなぐらへはいって、カバンを出してもらって、ハース氏に贈るべき品物を選み出したりした。
旅日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
赤帽は私のスーツ・ケイスをかついで改札口から薄暗い「ハツチ口」の底の方へ駈け下りて行つた。運よく改札口の手前にI氏が立つてゐるのを見つけ、私は簡單に事の成行を話すと
大戦脱出記 (旧字旧仮名) / 野上豊一郎(著)