“ハツチ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
艙口50.0%
船窓25.0%
25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
埠頭には大きたクレインが三臺も四臺も運び出され、大勢のベレ帽をかぶつた人足どもが、毎日朝早くから日の暮まで、艙口ハツチの底から荷物を吊し揚げて倉庫の中へ運んでゐた。
大戦脱出記 (旧字旧仮名) / 野上豊一郎(著)
チエンを卷け、チエンを卷け。突進する、突進する水夫ら。船室の窓、窓、窓、窓。傾むく地平線、上昇する地平線。チエンチエンチエン。風、風、風。水、水、水。船窓ハツチを閉めろ。船窓ハツチを閉めろ。右舷へ、左舷へ。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
赤帽は私のスーツ・ケイスをかついで改札口から薄暗い「ハツチ口」の底の方へ駈け下りて行つた。運よく改札口の手前にI氏が立つてゐるのを見つけ、私は簡單に事の成行を話すと
大戦脱出記 (旧字旧仮名) / 野上豊一郎(著)