“艙蓋”の読み方と例文
読み方割合
ハッチ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いっこうに艙蓋ハッチの音を聴かなかったにもかかわらず、いつのまに鍵が下ろされたものか、そのドアは、押せども引けども開かないのである。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
艇長の屍体を発見したのが、ちょうど夜半よなかの二時でしたが、それから四人は、艙蓋ハッチの下で眠るともなく横になっておりました。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
艙蓋ハッチの上には、すでに黄昏たそがれ近い沈んだ光が漂っていて、時刻は五時を過ぎていた。検事は、鉄梯子を先に上って行く、法水の背後から声をかけた。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)