さう)” の例文
新字:
(憶ひ出づれば)我は鷲の語る間、二のたふとき光が言葉につれて焔を動かし、そのさまさうの目の 一四五—一四七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
のですが、それが、黒目勝くろめがちさうひとみをぱつちりとけてる……に、此處こゝころされるのだらう、とあまりのことおもひましたから、此方こつちじつ凝視みつめました。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
捨てこそ有なれと思ふも果敢はかなき小女氣むすめぎなり彼の一しやう苦勞くらうは他人によりさうの玉手千人まくらし一てんくちびる萬客になめらるゝと云ふつらつとめの其中の心の底を打明て語るお方は唯一人と小夜衣がまこと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
またはじゆんなる珠玉しゆぎよくの如きわがさうの眼が
すゞけてむかさうのうるほひ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
胸にはむすぶさうの手や
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
ほゝのかゝり白々しろ/″\と、なかにも、圓髷まるまげつた細面ほそおもて氣高けだかひん女性によしやうの、もつれたびんつゆばかり、面窶おもやつれした横顏よこがほを、またゝきもしないさうひとみ宿やどした途端とたんに、スーとりて、いた
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さうかひなにかきいだ
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
なかはさまれたのは、弱々よわ/\と、くびしろい、かみい、中年増ちうどしまおもをんなで、りやうかたがげつそりせて、えり引合ひきあはせたそでかげが——せたむねさう乳房ちぶさまでとほるか、と薄暗うすぐらく、すそをかけて
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)