然樣さう)” の例文
新字:然様
然樣さういふ貴い努力が積累ねらるればこそ世が進歩するのであるから、實に世間全體に取つても甚だ尚ぶべくよみす可き事なのである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
女ども聞て此丸龜にて江戸屋清兵衞と申は此方ばかり夫ではちがひ御座りませんと云に長兵衞はたひざうちオヽ然樣さうだ餘り思ひ過しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
然らば志を立つるに最高であればよいかと云ふに、固より然樣さうである。併し萬人が萬人同一の志であるといふ事は有り得ない理だ。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
出せといふに又一人も同じく侍士さふらひに向ひおう然樣さうだ殘らず渡したとてそんはあるまいコウ侍士さふらひ大方おほかた此女は餘所よそ箱入娘はこいりむすめそゝのかし云合せて親の金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
然樣さういふ人は自ら新しい自己を造らんと努力せねばならぬのである。他力に頼るのは易行道いぎやうだうであつて、此は頗る難行道なんぎやうだうである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
やき大勢おほぜいながら餘り目はしのきか奴等やつらだ兄と云ば某しが弟にちがひなし何故早く然樣さう云ないなどと無理むりばかり云中に長兵衞長八の兩人は足を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)