“もってえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
勿体100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
喰いたくもねえものを勿体もってえねえ、お附合いに買うにゃ当りやせん、食もたれのおくびなんぞで、せせり箸をされた日にゃ、第一うおが可哀相だ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうさ、このわるを今日まで、ともかくもこうして生かして置いて下さったのは、神仏のお恵みか、人間の徳か、考えてみりゃ勿体もってえねえわけのものだねえ。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「そんな勿体もってえねえことが、わっしからあんたさまに言えますか、旦那さま?」というのがその返事であった。「だが、それでようごぜえます、アーメン!」