“まがりがね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
曲尺50.0%
曲金50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「じゃあ、この野郎を、彼方むこうへしょッ引いて行こう。こいつに水垢離みずごりとらせて、踏まれた曲尺まがりがねに手をつかせて謝らせなくっちゃならねえ」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
予の考をもてすれば鐘が淵は曲尺かねが淵にて、川の形曲尺まがりがねの如く曲折するによりて呼びたる名なりと判ず。
水の東京 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
だから彼が、そこであやまって大工の曲尺まがりがねを踏んづけ、大工らの怒りに会って追いまわされた時も、ふくろ叩きよりは、事の発覚がすぐ恐ろしかった。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曲尺まがりがねを踏みつけやがったんです。曲尺はわっしどものたましいだ。お侍のこしものと同じでさ。そいつをこの野郎が」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
静岡の人福島竹次郎の長女で、県下駿河国するがのくに安倍郡あべごおり豊田村とよだむら曲金まがりがねの素封家海野寿作うんのじゅさく娘分むすめぶんである。脩は三十五歳、さだは明治二年八月九日生であるから二十歳であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
喜「船頭は曲金まがりがねへ馬鹿囃子の稽古に往っただアよ」