“駿河国”の読み方と例文
旧字:駿河國
読み方割合
するがのくに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
静岡の人福島竹次郎の長女で、県下駿河国するがのくに安倍郡あべごおり豊田村とよだむら曲金まがりがねの素封家海野寿作うんのじゅさく娘分むすめぶんである。脩は三十五歳、さだは明治二年八月九日生であるから二十歳であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
なるほど、この福士から富士川を上って徳間へかかって、駿河国するがのくに庵原郡いおはらごおりへ出る道は記してございますな。明日はこの道をひとつ、行ってみようというんでございますな
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それがし祖父そふ興津右兵衛景通おきつうひょうえかげみちもうしそろ永正えいしょう十一(十七)年駿河国するがのくに興津おきつに生れ、今川治部大輔いまがわじぶたいふ殿に仕え、同国清見きよみせきに住居いたし候。永禄えいろく三年五月二十日今川殿陣亡じんぼう遊ばされそろ時、景通かげみち御供おともいたし候。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)