“陣亡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じんぼう66.7%
うちじに33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが秀頼ひでより公初め真田幸村等の薩摩落さつまおちという風説を信じて、水の手から淀川口よどがわぐちにと落ち、備後びんご安芸あきの辺りに身を忍ばせていたが、秀頼その他の確実に陣亡じんぼうされたのを知るに及んで
怪異黒姫おろし (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
それがし祖父そふ興津右兵衛景通おきつうひょうえかげみちもうしそろ永正えいしょう十一(十七)年駿河国するがのくに興津おきつに生れ、今川治部大輔いまがわじぶたいふ殿に仕え、同国清見きよみせきに住居いたし候。永禄えいろく三年五月二十日今川殿陣亡じんぼう遊ばされそろ時、景通かげみち御供おともいたし候。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ついでだから話すが、今の文壇というものは、鴎外陣亡うちじにの後に立ったものであって、前から名の聞こえて居た人の、なおその間にまじって活動しているのは、ほとんど彼ほととぎすの子規のみであろう。
鴎外漁史とは誰ぞ (新字新仮名) / 森鴎外(著)