“豊田村”の読み方と例文
読み方割合
とよだむら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山形県最上郡もがみぐん豊田村とよだむら沓澤仁蔵くつざわにぞうと云う行商人があった。仁蔵はわかいに似あわず、家業に熱心で、毎日のように村から村へと行商に出かけて往った。
狸と同棲する人妻 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
静岡の人福島竹次郎の長女で、県下駿河国するがのくに安倍郡あべごおり豊田村とよだむら曲金まがりがねの素封家海野寿作うんのじゅさく娘分むすめぶんである。脩は三十五歳、さだは明治二年八月九日生であるから二十歳であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)