“するがのくに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
駿河国50.0%
駿河國33.3%
駿河能国16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なるほど、この福士から富士川を上って徳間へかかって、駿河国するがのくに庵原郡いおはらごおりへ出る道は記してございますな。明日はこの道をひとつ、行ってみようというんでございますな
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
建呉よ又おとゝ九郎兵衞は當時駿河國するがのくに御殿場に居る由今は心も直りしならんと思へば其方の爲には現在げんざい伯父をぢなる故一度は公父てゝご戒名かいみやうを屆け呉よと涙とともに九助が手を取り顏を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そう見られるくろずみ方で山は天地を一体の夜色にならされた。打縁流うちよする駿河能国するがのくにの暮景はかくも雄大であった。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ふた親にとっては姉に当り、自分にとっては伯母に当る駿河能国するがのくにの福慈の女神のことについては、どういうものかふた親はあまり多くを語らなかった。語るのを好まないようだった。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)