駿河能国するがのくに)” の例文
そう見られるくろずみ方で山は天地を一体の夜色にならされた。打縁流うちよする駿河能国するがのくにの暮景はかくも雄大であった。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ふた親にとっては姉に当り、自分にとっては伯母に当る駿河能国するがのくにの福慈の女神のことについては、どういうものかふた親はあまり多くを語らなかった。語るのを好まないようだった。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)