さし)” の例文
成るほどさしでキチンと當つて見れば、本村の中央はこの邊かも知れませんが、如何に中央だと言つても、こんな松林の中に學校を建て、役場を置くといふことは、即ち中央に偏するといふものです。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
そして糸を切って、さしを出して一緒に丈をはかりなどした。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
末雄が本を見ていると母がさしを持って上って来た。
御身 (新字新仮名) / 横光利一(著)
さしではかってはさみで切って
蕗の下の神様 (新字新仮名) / 宇野浩二(著)